高度経済成長期に行われた工事とは

大規模な工事の必要性

重化学工業を支えた建設業

戦後の産業発展を特徴づけるのが、臨海部に建設されたコンビナートです。
これらの設備は工業面での技術革新と相まって、重化学工業の発展をもたらしました。
また工場の電力を確保するための電源開発も盛んに行われました。
水力発電のための大規模なダムが建設されたほか、エネルギーの中心としての火力発電所が多数建設されました。
さらに原子力エネルギーの開発も始まり、原子力施設の発足をはじめとして、原子力実用化に向けて一歩を踏み出し始めました。

これら多くの建設が量の面で大きく貢献したことも事実ですが、コンビナートや発電所といったものの建設にはより高い質が要求されました。
それは建設業者の技術力の向上によってもたらされたものといえるでしょう。

第三次産業の発展がもたらした空間の変化

工場や発電所の建設が第二次産業に貢献したのに対し、都市部のビル開発などは商業やサービス業に欠かせないオフィスを提供しました。
現在でも有名なビルディングのなかには、この時期建てられたものが多くあります。

またデパートなどの大型商業施設の建設需要に応えるためにも、ビル開発は欠かせませんでした。
こういったデパートは駅周辺に立地するため、駅周辺一帯の開発として他にもさまざまな目的を持ったビルが集積することとなりました。
ホテルといった宿泊施設もそのうちの一つです。

ビルに限らず娯楽施設についてみてみれば、劇場やホールなど都市部に建設されるもののほかに、ゴルフ場など郊外に建設されるものなど、あらゆる場所で大規模な建設が行われました。


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